精神科医として、20年以上も不登校児や引きこもりの症例に取り組んで来られた森下一(はじめ)先生。吉岡医院の心療内科外来を担当されています。おだやかな関西弁で、しかし力強く話される森下先生を頼って、関東近県から多くの患者さんが通っていらっしゃいます。
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鎌倉市扇ケ谷1-9-4 0467-25-5536[P]
※森下先生の外来は、ご都合により2006年10月で終了しました。ご注意下さい。
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この記事へのコメント
1. Posted by 杉本愛奈 2006年09月03日 11:35
森下先生の「不登校と引きこもりをなくすために」を拝見しました。実は私も高校三年生で不登校になり、さんざん苦しみ悩んできたのですが、なんとか立ち直り、現在大学院で不登校について研究しようといろいろ勉強している中で、先生の本はとても私の心を打ちました。私もこの本の大部分の子どもたちと同じように、不登校=病気と見なされ、病院で大量に薬を渡されたり精密検査を受けさせられたりして、「私は病気だ、生きてる価値のない人間だ」と自己否定の塊のような人間になってしまい、リストカットを繰り返しました。結局高校は、大学合格のため必死で勉強し、それだけで「頑張りや、優等生」と評価を受けていた自分にとって、最後の最後に燃え尽き、志望大学もすべて落ちるという、一体私は何のために必死で頑張ってきたのかという虚しさと「頑張れば報われる」という教師や親の言葉を信じ、勉強に全てを捧げていたために、友達もいない、高校生らしい遊びも思い出もない、一番楽しいはずの時期が、脳を壊してでもいいから忘れ去りたい最悪な三年間でした。そのためなんとか入った希望外の大学では、不登校をしたせいで自分の人生は狂ったという後悔と激しい劣等感に苛まれ、緩和させるのに三年以上かかりました。その中で唯一よかったのは、「院に入って不登校の子どものために私ができることを考えたい」という目標を見いだせたことでした(周囲からはそんな仕事じゃ食べていけないと相変わらず白い目で見られていますが…)。でも、今回先生の本を拝見して、もしあの頃先生のような先生に出会っていれば、私はどれだけ救われていただろうと思いました。私の周りには進学校であったせいもあって不登校を否定する人しかいなかったためです。でも本での先生のお言葉は、当時の私の心にぽっかりあいた穴を一つ一つ修復するような、「私は生きててもいいんだ」と肯定的に考えられるような力がありました。そして地元のとても近所にあったのに存在を知らなかった生野学園を当時知っていたならば、あそここそその時の私でも受け入れてくれた"居場所”だったのではないかと、死にそうな思いをして進学校にしがみついていた自分がとても気の毒に思えました。でもそう考えたおかげで、不登校についてますます学びたくなり、私のような思いをする子を増やしたくないという思いが強くなりました。まだまだ知識不足だし、私には不登校になったという経験だけで、資格も教職もありません。確かに周りが言うとおり、食べていけない可能性は高いですが、教師にも医者にも専門家にもできないサポートが私にはできると信じ、頑張ります。長々とクリニックには関係ないような文を書いてしまいましたが、とても素晴らしい本から希望やパワーを頂きました、ありがとうございました。
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