今年のインフルエンザワクチンも予約が始まりだしています。
接種量や間隔が少し変わったようです。今年のワクチンについて、下田先生のお話です。
西鎌倉こどもクリニック 院長 下田 康介
2011年9月16日
今月(9月)からインフルエンザワクチンの予約が始まりました。今シーズンは、接種量と接種間隔に大きな変更があります。 従来は年齢によって4段階に接種量が設定されていましたが、今回から3歳未満が0.25mL、3歳以上が0.5mLと単純化されました。また、接種間隔も 2週から4週間となり、1週間隔では接種できなくなりました。ワクチンによる抗体をしっかり作りたいとの配慮からだと思われます。
さらに、北里研究所が製造し第一三共製薬が販売する予定だったインフルエンザワクチンが、国家検定前の自社内の検査で不良品が見つかり、全品出荷停止になりました。13歳未満の接種量増加もあり、シーズン前半にワクチン不足の事態が懸念されます。
インフルエンザの話題をもうひとつ。H1N1型のいわゆる「新型インフルエンザ」専用の迅速検査キットが発売されます。従来のA型キットによる迅速検査では、反応が出にくい場合がありましたので、早期診断に役立つかもしれません。
南半球の流行ではH1N1型が主流で、この「新型インフルエンザ」は今シーズンから「季節性インフルエンザ」のひとつになりました。東南アジアでは再び強毒性の鳥インフルエンザが流行し始めています。
とりあえず、かかりつけの先生とよく相談され、インフルエンザシーズンに備えてください。
なお、ロタウイルス胃腸炎に対するワクチン「ロタリックス」がこの7月に承認され、11月にも発売される予定です。生後2週から24週までの赤ちゃんが対象で、任意接種ですので、1回あたり1万円前後かかる予定です。
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