ilm14_bd04006-s吉岡内科医院では月1回、管理栄養士を招いての栄養相談を行っています。健康維持のための食事にお悩みの方はどうぞご相談下さい。
2022年秋から冬のおすすめメニューです。

吉岡内科医院 管理栄養士
2022年10月

秋から冬の食卓

暑い日々が終わり、爽やかな秋がきました。しかし食品の値上げ、気になりますね。
 一人暮らし、家族、それぞれ生活の状況を考えながら健康で過ごすことが大切です。
 さて、一日の食事、朝・昼・夕、それぞれ食事作りを考えますが、今回は朝食について考えてみました。

なぜ、朝食が必要なのでしょうか?

私たちのからだは約24.5時間のリズムを持っています。このリズムを作るのが体内時計です。実際の1日の長さは24時間、からだの時間は毎日0.5時間ずつずれてきます。これをリセットするのが朝の光です。同じように食事も体内時計を整える効果があります。
食生活と1日のリズムには相関関係があります。
遅い時間の夕食や夜食は朝食をとる時間がずれ、体内時計のリセット時間は遅くなり、一日のリズムは後ろにずれていってしまいます。夜型の人は生活リズムだけでなく、欠食や食事内容に問題がある可能性があります。食事のあり方を見直す事も必要ではないでしょうか。

朝食をとっていますか?

朝食のかたちは人それぞれです。
朝食は眠っているからだを目覚めさせる最初の食事です。
空っぽになったからだにエネルギーを補給し、栄養代謝を円滑にする水分を補給します。素早くエネルギーになる糖質の補給はご飯やパン、シリアルやフルーツ・お芋などで、水分の補給は水、お茶、スープや味噌汁・牛乳やジュースなどでしています。時間があれば、もっと料理の数が増え、栄養バランスの良い朝食になります。
朝食習慣、子供の頃から身につけてほしいと思います。

時間短縮、朝食メニュー“自分にあった料理をとり入れてみてください”


いつものおにぎりはご飯の真ん中に具を入れますが、今回はご飯に具材を混ぜて、食べやすくしました。

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  • 鮭とチーズ・枝豆・白ゴマ:良質のタンパク質を鮭とチーズで補いました。
    鮭のほぐし身(瓶詰)、アーモンド入りプロセスチーズの角切り、枝豆、白ゴマをご飯に混ぜます。和と洋の具材が絶妙のおいしさを作っています。
  • かえりと削り節・白ゴマ・大葉:カルシウムを強化しました。
    ジャコが少し大きくなったかえり、カタクチイワシの稚魚で、大きくなったものは煮干です。フライパンに油を入れ、かえりを炒め、削り節を加え、酒、みりん、しょうゆで味付けし、ゴマをふります。自家製のふりかけとして作っておくと便利です。素材の持つ塩味と旨みを生かし、味付けは控えめに。
  • 梅干し、赤シソ漬け・白ゴマ・大葉:食欲がない時のエネルギー補給に。
    梅干しのクエン酸が食欲増進、唾液の分泌を促進します。赤シソのアントシアンは梅の酸と反応してきれいな赤色を作り、防腐効果があります。馴染みのおにぎりです。

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ご飯、パンどちらの主食でもおいしい副食

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  • せんキャベツ100gを油で炒め、卵1個を落し、キャベツで包み、蒸し焼きにします。
  • 1日に必要な野菜量の1/3と良質のタンパク質がとれます。キャベツは前日に用意しておきましょう。

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  • グラタン皿に冷凍野菜をのせ、レンジで解凍し(袋記載の時間で)、ホワイトソース(市販、小袋)とシュレッダーチーズをかけ、トースターで焦げ目がつくまで焼きます。
  • 電子レンジでは、野菜・ホワイトソースを器に入れ、軽く塩をふり、2~3分加熱します。
  • 仕上げにパルメザンチーズをふります。
  • 野菜は下処理が大変。前日に下処理をしておくと便利ですが、冷凍野菜を使えばもっと簡単。時間のない時には市販の食品を上手に利用してもよいのでは。

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からだを温める汁物

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  • 肉団子5人分:豚ひき肉50g、鶏ひき肉150g(ひき肉はお好みで混ぜてください)、生姜少々、大葉せん切り5枚、塩・コショウ・片栗粉小さじ1
  • ハンペン1/2枚、レタス……スープの具材はきのこ、葱、ニラ、なんでも冷蔵庫内にあるもので。
  • 肉団子はきちんとこねるのではなく軽く混ぜておいて、ちぎるように沸騰した鍋に入れます。火の通りも早く柔らかいお団子なので食べやすいです。
  • 肉団子が煮えたら、細長く切ったハンペン、手でちぎったレタスを加え、味をととのえます。肉団子とハンペンの旨みでスープをいただきます。
  • 忙しい朝には、夕食に作った肉団子スープを、翌朝温め直し、レタスとハンペンを加えてください。

そのほか、市販のインスタントスープ、味噌汁なども利用してみましょう。

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常備菜 ~ひじきや切干大根など乾物とお好みの食材を組み合わせて

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  • ひじき40g、人参1/2本、油揚げ1枚、蒸し大豆100gを油で炒め、砂糖、醤油でお好みの味付けをします。

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忙しい朝の食事作りですが、主食、副食、汁物を上手に組み合わせて、おいしく頂きましょう。

料理は応用と工夫。大切な食材、限りある資源、与えられた毎日の食事、それぞれの状況にあわせ、心をこめて作り、楽しく食べましょう。

料理:食を楽しむ会 F&F
お問い合わせ:吉岡内科医院

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2022年10月14日 │ コラム │ コメント(0)

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