コラム
吉岡内科医院 管理栄養士
2015年1月
冬の食卓
木枯らしの季節になりました。
厳しい寒さを乗り越える生活、冬支度はしっかりできましたか?
日常の生活が乱れがちな年末年始、厳しい寒さはからだの抵抗力を低下させます。
毎日の規則正しい食事はストレスに負けない強いからだを作り、みんなで囲む温かい食卓はこころを豊かにします。
ご飯を柱に四季折々の野菜や魚介を生かした和食。自然とのなかで融合し、自然を受け入れた日本型食生活は栄養バランスの良い、長寿食として世界から注目されています。
みんなで集まる機会が多いこの季節、ご飯を中心に洋食もとりいれて、楽しく、おいしい料理を作りました。上手に毎日の食卓に組み合わせてください。
吉岡内科医院 管理栄養士
2014年04月
春から初夏への食卓
〜春うらら、厳しい寒さから開放され、楽しい春がやってきました〜
冬が終われば、必ずやって来る春。お別れと新生活の始まりです。やさしい春の光、木々の緑、色とりどりの花・・どれもが新しいスタートを応援してくれるかのようです。
年中ある野菜に‘新’や‘春’がついたジャガイモ、人参、玉葱、キャベツ、鞘の中に大切につつまれたグリンピース、そら豆も水分をたっぷり含み、甘くやわらかです。生命力ある筍やアスパラ、小さなかわいいつぼみをつけた菜花、色鮮やかなトマト・・。季節のものが次々と店頭に並びます。
増税で厳しい状況の台所は旬の食材の出番です。新鮮で安価の野菜や魚介類は春のからだに必要な栄養素をいっぱい含んでいます。無駄なく、食材を十分生かして、心身ともに健康な毎日を過ごしましょう。
吉岡内科医院 管理栄養士
2013年10月
秋から冬への食卓
強い風や豪雨に悩まされ、だらだらと暑さが長引いた今年の夏でした。
爽やかな秋にほっとひと息。やがて訪れる厳しい冬に向かって元気な毎日が過ごせるように、自然の恵みをいただいて、実りある食卓作りをしましょう。
秋収穫される食材、米や芋は主要なエネルギー源となり、秋刀魚、鯖、鰯・・海の幸は良質のたんぱく質と豊富なビタミン・ミネラルを含み、にんじん、玉葱、れんこん、ごぼう、かぶ、ブロッコリー、きのこ、そして梨や柿、これから旬をむかえる白菜、大根、葱、りんご、みかん・・・、野菜や果物はからだの調子を整え食生活に潤いを与えてくれます。 「旬の食材」 持ち味を生かしたおいしい料理で栄養素を効率よくとりいれてください。
2013年夏のおすすめメニューです。
吉岡内科医院 管理栄養士
2013年07月
夏の食卓
厳しい暑さがやってきました。
日本の夏は高温多湿。この暑さで、食欲減退、睡眠不足、熱中症にかかりやすい状態になります。夏を元気にのりこえるには、おいしく毎日の食事がとれることが第一。
冷たくのど越しの良い麺類、ピリッと辛いカレー、濃厚なタレの焼肉や鰻、酸味の効いた酢の物やサラダ、漬物・・。これらがおいいしのはからだが欲しているから。食欲がなくても一口食べれば、あら不思議。おいしく、ご馳走さま・・となります。
夏の料理のポイントは水分補給と体力強化。少量でも栄養価の高い肉や魚、水分を補ってくれ、からだを涼しくする野菜、そして味のメリハリは調味料や香辛料・香味野菜などで。
さまざまな食材がお互いの栄養素を引き立て効率よく栄養素をとり入れ、夏バテ予防と回復に役立ちます。
2013年春のおすすめメニューです。
吉岡内科医院 管理栄養士
2013年05月
楽しい春の食卓 〜春から初夏へ〜
やわらかい草木の香りからはじまった春、風あり雨あり寒さあり。草木は次第に色濃く大きく成長し、花は色とりどりに咲き、爽やかな風が心地よい季節に移り変わります。
からだも新しい季節に馴染み、活動的な生活への歩みを始めました。
春一番、うどやふきのとう、木の芽、菜の花は香りと苦みを。すくすく育つ筍やアスパラから強いパワーをもらい、甘くやわらかい新じゃが、玉葱、キャベツに大満足。色鮮やかなトマトやインゲン・・、次々と出回る季節の野菜、台所においておくだけで元気がでるから不思議です。そして、ワカメやシラス、鰹、イカ・・どれもこれも季節のものはからだの機能を高める成分がいっぱい。私たちに必要な栄養素を注いでくれます。
2013年冬のおすすめメニューです。
吉岡内科医院 管理栄養士
2013年01月
冬の食卓
木の葉が落ち、生き物がねむる静かな冬。
厳しい寒さに活動を控え、そっと家にこもりがちな日々。
温かい食事は何よりのご馳走です。
冬の台所はコトコトゆっくり加熱、乾燥した寒いお部屋も暖かい湯気に囲まれて幸せな気分に。料理は冷えたからだを暖め、免疫力を高めます。インフルエンザやノロウィルスだって怖くない! 大根、白菜、小松菜、ほうれんそう、葱、れんこん・・・、そしてお芋。冬の野菜は寒さに耐えて甘さを増します。冬の夜長は温かいご飯とお惣菜で、ゆっくり食卓を囲み、身も心も豊かに、元気なからだで寒さをのり越えましょう。
2012年春のおすすめメニューです。
吉岡内科医院 管理栄養士
2012年4月
春の食卓
寒さから開放されました。明るい日差しと色とりどりの花々、待ちわびた春です。
花祭り、復活祭、そして新学期、私たちの生活も活気を取り戻し動き始めました。そんなワクワクする季節なのに、風邪や胃腸障害、花粉症などで体調がすぐれない日々が多いのも春です。
“ストレスを抱えたからだは病気に弱く、おいしく食べれば元気になる。”
新じゃがいも、新玉葱、春キャベツ、新わかめ、そら豆、苺・・・・どの食材も柔らかく、やさしい色合い、ほのかに甘い、新しい香りがします。良質のタンパク質源として長い間私たちの食卓を支えてきた鶏も卵をたくさん産むときです。
先ずは食卓から徐々に季節の移り変わりに心とからだを馴染ませましょう。
2012年冬のおすすめメニューです。
吉岡内科医院 管理栄養士
2012年1月
春を待つ、冬の食卓
‘冬木立 空に向かって 春を待つ’
小寒、大寒そして立春・・・春はゆっくり訪れます。
寒さが厳しいときはからだもそれに適応するような食べ物を好みます。この時期おいしい根菜、葉菜、そして芋類。季節にとらわれず、一年中途切れることなくある野菜ですが、鍋物、煮込み料理など冬の料理は厳しい寒さに耐えて育った野菜が主役です。白菜、キャベツ、大根、長葱、里芋・・新聞紙に包んで屋外においておけば長持ちします。丸ごと買っていろいろな料理に使ってみましょう。
寒さの中、静かに休んでいるかのようにみえる生き物は、もう春の準備を始めています。
私たちもまた、寒さに耐える丈夫なからだを毎日の食事でととのえ、暖かい春を待ちましょう。
2012年夏から秋のおすすめメニューです。
吉岡内科医院 管理栄養士
2011年9月
夏から秋への食卓
暦の上ではもう秋。
暑い夏もまもなく終わり、活動的な季節ともお別れ。
疲れたからだ、張りつめた気持ちはひと休み。
ここちよい秋風が心もからだも生き返らせてくれます。
大きな災害のあと、これから起こりうるさまざまな心配、平安な日々の生活、自然の恵みに感謝して向かえる今年の秋。エネルギー源となる米、芋、栄養価の高い秋刀魚や鯖、にんじんや玉葱も秋に収穫されます。そして秋の味覚、きのこ、栗、ぎんなん、柿、柚子、カボス、りんごが待ち遠しい頃です。食べなれた手作りのお料理を、おいしく頂き、静かに落ち着いたよい時を過ごしましょう。